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理屈でモノづくりを語りたい君へ。
ここは、思考が形になる場所。
2023年4月入社
学生時代はどのようなことに熱中していましたか?
小学生の頃から、工作と天体観測が好きでした。中学・高校時代にはそれらの趣味の融合として星を見る道具を作るようになり、虫眼鏡を組み合わせて作った望遠鏡で月を見たり、ピンホールカメラを自作して日食を観測したりしました。大学では天文サークルに入ったことで活動がより本格化し、サークル所有の高価な望遠鏡のメンテナンスや、プラネタリウム投影機の開発に関わっていました。時にはこうした活動のために徹夜するなど、相当のめり込んでいました。
大学院ではどのような研究をしていたのですか?
大学院では、京都大学の「せいめい望遠鏡」に搭載する新方式の観測装置を開発するべく研究していました。その装置を開発するためには、当時世の中で誰も作ったことのない特殊な光学素子が必要でした。そこで、この光学素子を自作するために他大学の研究者からも指導を受け、毎日のように朝からクリーンルームに籠って試作を続けました。その結果、思い描いていた通りの光学素子が完成し、それを使って新方式の観測装置を実証することができました。
そんなハードな研究生活の中で、ロジストラボとはどう出会ったのでしょうか?
大学院の指導教員だった栗田先生が、「せいめい望遠鏡」の技術を継承するロジストラボに関わっていること知りました。
ロジストラボへの入社の経緯は?
博士課程修了後には、アカデミアに残るか民間就職するか、という選択肢がまずありました。在学中を通して考えた結果、アカデミアに残って天文学に特化した機器開発を続けるよりも、就職して宇宙分野全体に幅広く関わりたいと思い、民間就職を選択しました。就職活動をする中で、実はロジストラボよりも規模の大きいメーカーから研究職の声がかかっていました。一方で、大手よりもベンチャー企業のほうが自由度の高い仕事ができるではと考え、ロジストラボを訪問しました。ロジストラボはアカデミアの天文学コミュニティとも関わりが強く、その結びつきを保ったまま、幅広く自由度の高い仕事ができると感じました。自身の指導教員だった栗田先生から、積極的な勧誘があったわけではなく、私自身が主体的に考えて興味を持った、というのが大きいですね。
実際に入社してみて、ギャップはありましたか?
思っていた以上に研究活動ができる、という感触がありました。いちエンジニアとしては、研究活動ができることは有り難いのですが、製造物を販売しないと会社の収入になりません。その点ロジストラボは、製造やコンサルティングと研究活動を両立させているので、最先端の研究開発活動をしながら、製造もするといった状況です。製造の現場に関わることで、予想以上に研究課題の種を多く集めることもでき、そこから新たな研究活動につながることもあります。
1日のスケジュールについて教えて下さい。
▼1日のスケジュール例
9:30 海外顧客からのメールを確認し、議論の状況を会議資料に反映
10:30 技術会議
12:00 昼休憩
13:00 技術会議の結論を受けて、海外顧客へメール返信
13:30 計測データ解析のための社内向けソフト開発(Python)
16:00 京都大学との共同研究打合せと、関連した文献調査
17:30 定時退社
仕事をするうえで大切にしていることは?
誤差を把握し定量化することです。最近の私の業務の中でウェートが大きいのが、製造した鏡面の形状を計測し要求形状を満たしているか判定することですが、その計測結果には必ず誤差が含まれます。仮の話ですが、この計測誤差が大きい場合には、計測の結果が合格であっても、実際には不合格な鏡面が仕上がってしまう恐れがあります。このようなことを避けるため、多くの誤差要因に気を配り、それぞれの誤差が十分に小さいことを保証しなければなりません。この「十分に小さい」とは、時にナノメートルレベルを要求されることもあります。そのような厳密な保証のため、自分で手を動かして計算や試験をしたり、海外の計測器メーカーと議論したりすることもあります。このようにして誤差を突き詰めて、定量的に自信を持てる計測結果を提供できるよう、気を配っています。
プライベートも充実できる職場環境なのでしょうか?
募集要項にも記載されていると思いますが、フレックスタイム制で、年間休日も130日ぐらいあります。それに加えて有給休暇は、入社1年目でも10日与えられています。朝に私用を済ませて、10時すぎに出勤という場合もあります。私事ですが結婚休暇を取った際も9連休でしたし、年末年始は前後の土日と連続して9連休でした。休暇制度は、とても充実していると思います。
休日はどのように過ごしていますか?
相変わらず天体観測が趣味なので、休日には自前の望遠鏡を車に積んで、深夜に観測適地まで行って過ごしています。住んでいる市街地だと明るすぎて星が見えにくいので、結構遠くまで行くこともあります。
岐阜の製造拠点との交流などはあるのでしょうか?
鏡の計測結果の解析は、京都のオフィスで可能ですが、実測は岐阜の各務原事業所や関事業所で行っています。また、岐阜の拠点で計測装置を新たに立ち上げることもあります。こうした用事のため、日帰りや数泊の出張をするパターンが多いです。逆に、岐阜のエンジニアが京都オフィスに出張して、議論を深めることもあります。そのほか、京大や京都周辺の企業の施設に出張して実験をすることも多いです。
京都R&Dオフィス長に至るまでのキャリアを教えてください。
2023年4月に新卒(博士卒)で入社し、2026年4月で4年目になります。入社時は27歳でした。1年目は岐阜県関市の岐阜R&Dセンター(現、関事業所)に配属されました。2年目の下期に、京都R&Dオフィスが開設されたタイミングで、オフィス長を任されました。3年目には、海外からの数億円規模のプロジェクトや、補助金事業による研究開発を任されています。新卒数年だから任せられない、という雰囲気は全く無く、適正や努力をみてくれる会社だと思います。実際に毎年昇給していて、その昇給率は世の中よりも高いです。
ロジストラボならではのアピールポイントを教えてください。
ロジストラボの魅力は、最先端の望遠鏡の研究開発や製造に携われるところです。1台数千万円以上する計測装置や独自の技術を組み合わせて、チームで協力しながらプロジェクトを進めています。ロジストラボには様々な技術を積極的に活用する雰囲気があり、自分のアイデアや技術を実装できる環境が整っています。技術の応用先も広がってきており、天文宇宙に留まらず様々な分野の方々と交流できるのも魅力です。
どのような人がロジストラボに向いていると思いますか?
学生時代などの研究経験を生かして、最先端のプロジェクトに関わりたいという人がロジストラボに向いていると思います。ロジストラボが研究・製造している鏡は、最先端の大型地上望遠鏡や人工衛星プロジェクトにおいて核心となる構成要素です。このような重要コンポーネントの研究や製造に関われる環境は限られていると思います。また、最先端のプロジェクトであるほど鏡への要求は厳しく、その製造にあたっては詳細な誤差管理や論理的な工程設計が重要になります。このような場面で、学生時代などに研究活動を遂行した経験が生きてくるはずです。
最後に、これから応募を検討している方へメッセージをお願いします。
ロジストラボでは、アカデミアと一般の民間企業との中間的な立ち位置で、研究開発や製造に関わることができます。その中では、自分の専門知識や技術が実装されたり、場合によっては新たな研究や事業につながったりする可能性もあります。アカデミアと民間就職とで迷われている方で、もしロジストラボに興味を持たれましたら、ぜひお声がけください。